こんにちは。木村 久美です。
今回は、マネーセミナーで勧められたという貯蓄型保険についてのご相談です。
貯蓄用にと、アクサ生命の変額保険ユニットリンクを勧められました。
専業主婦です。
私が死亡した場合の葬式代や、子供に残すある程度のお金は用意してあります。
そのため、自分に死亡保障が必要とは思えないのですが、、。
終身保険にもなる、一時所得として税金面で優遇される、などと言われました。
この保険は、私に合った保険だと思いますか?
貯蓄と同時に死亡保障が必要な場合は、アクサ生命の変額保険ユニットリンクを検討してもよいかもしれません。
しかし、お葬式代や、お子さまへのお金のご準備がおありでしたら、死亡保障は必要ないと思われます。
貯蓄目的と提案されているアクサ生命の変額保険ユニットリンクは、最低保証利率が設定されていません。
運用実績によっては、受取時にマイナスになる可能性もあるということです。
本来、保険とは、将来のために備えるためのものです。
しかし、そのようなリスクがあると、何のための保険なのか分かりなくなりますよね。
そのため、貯蓄と保険を分けて考えてみてはいかがでしょうか。
その貯蓄の方法の1つとして、投資信託も選択肢にあがると思います。
お金が必要になった時は、一部を引き出し、そのまま運用を続けることもできますよ。
あるいは、老後資金が目的でしたら、確定拠出年金を利用する方法もあります。
来年からは主婦の方も利用できるようになり、月2万3千円まで掛けることができます。
確定拠出年金は、受け取る時に税金面で優遇された制度です。
アクサ生命の変額保険ユニットリンクを一時所得として受け取る場合、50万円が控除されます。
一方、確定拠出年金の場合、退職所得控除が適用されます。
20年利用すると800万円、30年では1500万円まで受取時に非課税になります。
長く利用すると、これだけ大きな差となってくるわけです。
投資信託や確定拠出年金のしくみが分かってくると、目的別に効率良く増やしていくことが可能になります。