こんにちは、木村久美です。会社に財形貯蓄が導入されている方がいらっしゃると思います。
財形貯蓄は、給与からの天引きなので、気づいたらいつの間にか貯まっている、というのが魅力です。
その財形貯蓄について、このようなご質問をいただきました。
財形貯蓄に興味があり、始めようかと思っています。
非課税なのは550万までとの事なので、それ以上の積立は財形のメリットが少なくなってしまいますよね?
それでも貯める意味は大きいのでしょうか?
それとも、財形年金は550万くらい貯まるよう考えて積み立て、他は個人年金など他の運用に回すべきでしょうか?
財形貯蓄は、強制的にお金を貯めることができますよね。
引き出そうとしても、会社に申請しないと引き出すことができません。
銀行の定期預金よりも引き出しにくいと思いますので、その分、お金が貯まりやすいといえます。^^
しかし、今は金利がとても低いので、非課税の恩恵はわずかとなってしまいます。
そうなると、財形貯蓄にこだわらなくても、別の方法で貯めてもいいのかなぁと思います。
では、ほかに、お金を貯めながら、税金の優遇を受けられる方法ってあるのでしょうか?
探してみると、ちゃんとありますよ。^^
個人型確定拠出年金iDeCo(イデコ)、というものです。
積み立てた分だけ、所得税と住民税をお得にすることができます。
たとえば月2万円の積立てをするとしますね。
すると、最低でも、所得税が1万2千円、住民税が2万4千円ほど安くなります。
税金の戻り分を利率に換算すると15%です。
つまり、個人型確定拠出年金iDeCo(イデコ)で積立てをすれば、最低でも15%のリターンが得られる、と考えることができるわけです。
個人型確定拠出年金iDeCo(イデコ)は、定期預金などの元本保証型と、投資信託の元本変動型から選べます。
定期預金でもこのメリットが享受できるということです。
財形年金よりおトクに貯めることができそうですね。^^
運用をお考えということでしたら、投資信託で効率良く増やすことも可能です。
投資信託は長く続けることにより、6%ほどのリターンが得られると金融の世界でいわれています。
個人型確定拠出年金iDeCo(イデコ)だと、その利益にたいする税金はゼロ円です。
仮に、月2万円の積立を20年間つづけるとしますね。
すると、911万円ほどになってくれます。
通常は、そこから86万円ほどの税金が引かれます。
しかし個人型確定拠出年金iDeCo(イデコ)を使えば、86万円が受取れるということです。
また、長くなるのでここでは簡単に言いますが、受取る時も、税金の優遇が受けられます。
つまり、イデコはお金を貯めながら、全額所得控除でき、運用中も、受取る時も、税金の優遇を受けることができるわけです。
ただ、引き出し制限はあります。
引き出すことができるのは、60歳以降になります。
しかし強制的に貯めれるという意味では、財形年金と同じです。
財形年金をお考えでしたら、個人型確定拠出年金iDeCo(イデコ)も検討されてみてはいかがでしょうか。^^
イデコの上手な活用法は、こちらに分かりやすくまとめていますよ。