投資信託で株だけに投資ってどうなんですか?

こんにちは、木村久美です。お金を効率良く増やしていこうと思ったら、分散投資がキホンです。

国内外の株や債券などにわけて投資をすることで、リスクを抑える効果がはたらいてくれます。

ただ、株だけに投資をする、と書かれている内容を見聞きすることがあるかもしれません。

アフタヌーンティー会にご参加いただいた方から、このようなご質問をいただきました。

いつも分散投資が大事と言われていますよね。

でも先日、投資信託で株だけに投資をするように書いてある記事を目にしました。

これってどうなんですか?

債券はなくてもどちらでもいいのでしょうか?

お金を増やしていくうえで、株に投資をするというのは、とても大切です。

株は、債券にくらべると、リターンが高いという特徴があります。

ただ、リターンが高いということは、それだけリスクも高くなります。

データで見てみると分かりやすいと思いますよ。^^


https://style.nikkei.com/article/DGXMZO96552820W6A120C1PPE001

このデータは、日経新聞に掲載されていたものです。

2008年のリーマンショックがあった年から投資をスタートして、その後、株や債券がどのような値動きをしたかを表したものだと思ってください。

このグラフで一番増えているのは、どの資産でしょうか?

海外先進国株、つまり、外国株のことです。

元手が、最高で1.8倍ほどに増えてくれています。

次に増えているのは、日本株です。

この増え方を見ると、やはり株がいいんだね!とお感じになるかもしれません。^^

では、違う角度から見てみましょう。

2008年から2009年にかけてをご覧ください。

ものすごく下がっていますよね。

外国株に投資をしていたら、資産が半分ほどに減ってしまっているのが分かります。

もし1000万円投資をしていたら、あっという間に500万円も吹っ飛んでしまったわけです。

あなたはこれだけの損失に耐えられますか?

投資初心者の方が、このような状況で耐えられるかというと、多くの方は難しいと思います。

一方で、リーマンショック時に、唯一マイナスにならなかった資産があります。

日本債券です。

ということは、日本債券にも投資をしていれば、株の損失をやわらげる効果が働いてくれるわけです。

分散投資を推奨しているのは、こういった理由があるからなのです。

相場の変動で動揺することなく、着実な資産形成が可能になります。

ただ、株式や債券の比率をどうすればよいのかは、人によって異なります。

あなた仕様の比率はシミュレーションツールでカンタンに診断できますよ。^^