毎月分配型をおすすめしない3つの理由

30こんにちは、木村 久美です。あるサイトで、投資信託の人気ランキングをご覧になった方からのご質問です。^^

毎月分配型が人気のようですが、無分配型、というものも目にしました。

どちらを選んだらいいのでしょうか?

毎月分配型は、毎月、配当金がお手元に入ってきます。

おこづかいのように毎月お金が入るので、人気があるようです。

そのため、ランキングの上位を占めていることが多いです。

しかし、結果からお伝えすると、無分配型が良いです。^^

その理由は、大きく3つあります。

1つめは、投資家に毎月入ってくる分配金は、必ずしも利益から出ているのではない、ということです。

商品のパンフレットなどを見ると、基準価額が載っています。

基準価額とは、その投資信託の値段のようなものです。

下の青いグラフを見てみてください。

https://www.rakuten-sec.co.jp/web/fund/detail/?ID=JP90C00080J9

少しずつ、基準価額が下がっていますよね。

それは、利益以上のお金を取り崩して、投資家に支払われていることになります。

なので、その状態で商品を解約すると、元本割れする、ということです。

2つめは、毎月分配型は、複利効果がありません。

グラフの赤い線に、基準価額+分配金、とありますよね。

これは、分配金を受け取らずに再投資した場合は、こうなりますよ、というグラフです。

つまり、無分配型のほうが、複利効果が働き、大きく増えてくれる、ということです。^^

3つめは、保有中にかかる信託報酬という手数料が、無分配型より比較的高いです。

ある証券会社で人気が高いファンドの信託報酬を見てみると、年1.512%でした。

それは、100万円預けて、年間15120円も引かれてしまう、ということです。

商品によっては、無分配型で年0.2%ほどのものもあります。

この商品の信託報酬は、年間2000円です。

その差は、一目瞭然ですよね。

できるだけコストがかからない運用が、結果的に増えてくれることにもなります。

このように考えると、毎月分配型より、無分配型のほうがお金が増えてくれそうですね。^^