こんにちは、木村久美です。最近、ドル建て保険のご相談をされる方が増えています。
たとえば、明治安田生命のエブリバディプラスについてのご相談です。
「定期預金より利率が高いので増えてくれますよ。」
とすすめられる方が多いようです。
エブリバディプラスがどんな商品なのか?
メリットデメリットをしっかり確認しておきましょう。
エブリバディプラスは、契約したときの予定利率が10年間保証されます。
現在の予定利率は、米ドルで3.70%です。
https://www.meijiyasuda.co.jp/window/fc-everybodyplus/rate/
10年後、さらに予定利率が上がっていれば、その利率がもう10年続いてくれます。
円よりも高い利率で運用できるので魅力的ですよね。^^
しかし、10年以内に解約する場合は注意が必要です。
市場価格調整というものが発生します。
市場金利によって、解約返戻金が増えたり減ったりしますよ、というものです。
契約した時よりも、解約したときの金利が低いと、解約返戻金は増えます。
逆に、解約したときの金利が高いと、解約返戻金は減ります。
つまり、解約する時の金利が高ければ、基本保険金額を下回る可能性があるわけです。
パンフレットにもこのように記載されています。
https://www.meijiyasuda.co.jp/window/fc-everybodyplus/dbook18_apr/index.html#target/page_no=9
ただ、一時的に市場価格調整がかからない期間はあります。
契約日から9年11か月~10年の、1か月間です。
この期間に解約すれば、市場価格調整はかかりません。
「じゃあ10年を目安に運用を続ければいいのね。」
と思うかもしれません。
しかし、あくまでもドルで運用される商品です。
10年後が円安なのか、円高なのかは、誰にも予測できません。
受け取るときに増えていることもあれば、予想以上に減っていた、という可能性もあるわけです。
それに為替リスクも甘くみてはいけません。
10%や20%の変動なんて、しょっちゅう起こっています。
あなたは、これだけのリスクに、本当に耐えられますか?
さらにもう一つ、チェックしておくべきことがあります。
エブリバディプラスの手数料です。
契約する時に、初期費用がかかります。
3.8%です。
仮に、1000万円で契約すると、38万円の手数料が引かれることになります。
つまり、962万円の元本割れからスタートするわけです。
38万円を取り戻すだけでも、余計な時間がかかってしまうことが予想されますよね。
ということで、エブリバディプラスのメリットデメリットについてお話させていただきました。
この特徴をご理解いただいた上で利用されるのは問題ありません。
しかしそうでない場合は、どうしたらいいのでしょうか?
リスクやコストを抑えながら、ドルで効率良く増やせる方法であればいいわけですよね。^^
この方法なら、運用初心者の方でも、長期で安心して増やすことができるようになりますよ。