こんにちは、木村久美です。銀行で外貨建て保険をすすめられる方が増えているようです。
主な外貨は、豪ドルと米ドルです。
三井住友海上プライマリー保険の「しあわせ、ずっと」の豪ドル建て保険を、銀行からすすめられた方がいらっしゃいます。
よく分からないまま契約したので、継続していいものか迷っているというものです。
「しあわせ、ずっと」はどんな特徴があるのか?
さっそく中身をチェックしていきましょう。^^
http://www.ms-primary.com/products/shiawase_zutto/catalog/top.html
「しあわせ、ずっと」は、目標値を105%から120%まで設定することができます。
目標値に達成すると、自動的に、円建て終身へ移行されます。
そのため、いつ目標に達成するのか、為替を毎日チェックする必要がありません。
また、10年運用を続ければ、豪ドルで支払った分が保障され、積立利率に応じて増えてくれます。
ではパンフレットを見てみましょう。
積立利率2%の解約返戻金額の例表が載っています。
・豪ドルレート:80円
・基本保険金額:12.5万豪ドル
・円入金額:1000万円
10年後のレートが、80円だとしましょう。
すると解約返戻金は15.2万豪ドルになります。
たしかに増えてくれますね。
ただ、あくまでも豪ドルベースのお話です。
円でも同じように受け取れるとは限りません。
受取りたいときが円高になっていれば、受取額は減ってしまいます。
ということは、目標額を設定している場合も、為替によっては、いつまでも目標が達成できないケースも起こり得るわけです。
つまり、「しあわせ、ずっと」は、為替リスクの影響が非常に大きい商品だということです。
これからの為替がどう動くのかは、誰にも予測することができません。
目標がいつ達成できるのか、10年後に円安になってくれるのか、ある意味「賭け」のようなものだということです。
それに、途中解約によるペナルティも発生します。
もちろん、10年は解約はしないという気持ちで契約なさることと思います。
しかし、不測の事態というのは、いつ起きてもおかしくないわけです。
そこで途中解約してしまうと、元本割れしてしまいます。
それも一部解約ができないので、全部解約するしかありません。
不測の事態にすぐ対応できない。
というのも、大きなリスクといえるのではないでしょうか。
では、それらのリスクを抑えながら、外貨で効率良く増やす方法ってあるのでしょうか?
ちゃんと、ありますよ。^^
投資信託を利用するという方法です。
投資信託は、豪ドル、米ドル、ユーロ、ポンド、フランなど、複数の外貨をあわせ持つことができます。
為替の動きというのは、通貨によって異なります。
多くの通貨をもつことで、1つの通貨だけをもつより、為替リスクを抑えることが可能になるわけです。
また、いつでも自由に引き出すことができるので、ストレスフリーで貯めることができます。
じっくり着実な資産形成を目指したい方にピッタリな貯蓄方法です。^^