こんにちは、木村久美です。銀行に貯蓄の相談に行ったときに、ドル建て保険をすすめられる方が増えています。
中でも最近多いのが、住友生命のふるはーとJロードグローバルという商品です。
5年ごと利差配当付指定通貨建終身保険といわれる、一時払い終身保険です。
退職金を運用して増やしていきたい、という方にもすすめられているようです。
ふるはーとJロードグローバルがどんな商品なのか?メリットデメリットについて、検証してみましょう。
http://www.sumitomolife.co.jp/lineup/select/other/fi/fullheartjglobal/jglobal.pdf
ふるはーとJロードグローバルの口コミや評判は?メリットが知りたいです。
ふるはーとJロードグローバルは告知がシンプルです。
職業のみの告知でOKです。
危険を伴うご職業の方の加入は難しい場合がありますが、それ以外の方は加入がしやすい保険です。
それから、ふるはーとJロードグローバルは、予定利率が高めに設定されています。
現時点の米ドルの予定利率は3.80%です。
円預金だと定期預金で0.01%しかないので、とても魅力的ですよね。
また、契約から15年経過以降の解約返戻金は、契約した時点で確定します。
将来の受取額が決まっているので、計画が立てやすいというメリットがあります。
ふるはーとJロードグローバルは、死亡保障もついています。
しかし死亡保障がドルで保障されるため、お亡くなりになる時期が円高だと保障額が減る可能性はあります。
そのような不安を解消するため、「初期死亡時円換算支払額最低保証」という特約をつけることもできます。
5年あるいは10年の第1保険期間中に万一お亡くなりになった場合、円貨の支払い額が最低保証されるというものです。
つまり、契約したときより円高になったとしても、為替の影響を受けることはありません。
ではまとめてみましょう。
この保険のメリットは、ドルで増やしながら、一定期間は為替の影響を受けずに死亡保障を得ることもできる、ということです。
貯蓄機能と死亡保障を兼ね備えたい場合は、候補になりそうですね。^^
ふるはーとJロードグローバルのデメリットとは?
ふるはーとJロードグローバルは、貯蓄機能に、万一お亡くなりになった時の死亡保障も兼ね備えています。
しかし、契約される方の本来の目的は、貯蓄である方が多いようです。
貯蓄が目的の場合、ふるはーとJロードグローバルがちゃんと増えてくれる商品かどうかを確認しておくことが大切です。
パンフレットの解約返戻金の欄を見るとわかりますよ。
60歳女性の解約返戻金の例が載っています。
http://www.sumitomolife.co.jp/lineup/select/other/fi/fullheartjglobal/jglobal.pdf
払込金額:1000万円
指定通貨:米ドル
一時払い保険料:10万米ドル
予定利率:3.0%
為替レート:100円で計算
契約から15年後に受取れる金額は、12万9291米ドルと書かれています。
支払った保険料は10万米ドルなので、確かに増えていますね。
しかしここからが大切です。
ちゃんと3.0%で増えてくれるのかを確認しておきましょう。
計算してみると、3.0%で運用された場合の受取り金額はこのようになります。
15万5800米ドルです。
しかし解約返戻金は12万9291米ドルでしたよね。
その差は、2万6千米ドルほどになります。
円に換算すると、約260万円です。
この260万円はどこにいったのでしょうか?
死亡保障などの経費に使われているのです。
ふるはーとJロードグローバルは保険商品ですよね。
死亡保障が含まれているため、どうしてもこのような経費がかかってしまうのです。
ふるはーとJロードグローバルは、円より利率が高いわけですが、いったい何で運用されているかお分かりでしょうか?
アメリカやオーストラリアの債券です。
ということは、自分で債券が運用できれば、コストを抑えることができそうですね。^^
それが可能になるのが投資信託という方法です。
投資信託を使えば、260万円がまるごと運用にまわせるようになります。
つまり外貨を「何で」運用するのかで将来受け取れる資産がずいぶん違ってくるということです。
投資信託はまったく使ったことがない、という方でも大丈夫です。
キホンさえ理解できれば、どなたでもちゃんとスタートできるようになります。
こちらに書いてあることをそのまま行うだけなので、とてもシンプルですよ。^^