おはようございます、木村久美です。来月に転職をされる、という方から、このようなご質問をいただきました。
「転職先の会社に選択制確定拠出年金(選択制DC)が導入されてます。選択制DC、イデコ、どちらを利用しようか迷っています。」
選択制DCとイデコは、どちらも節税効果は同じです。
掛け金が、全額所得控除されます。
では、選択制DCとイデコ、どのように判断したらよいのでしょうか?
まず、選択制DCを選ぶメリットは、大きく2つあります。
1つめは、社会保険料が安くなる、ということです。
給与から引かれる社会保険料が高いと感じている方は、少なくないのではないでしょうか。
選択制DCを選ぶことによって、その負担が減ることになります。
2つめは、口座管理手数料を会社が負担してくれます。
このようなメリットがあるのですが、デメリットもあります。
まず、将来受取る厚生年金が減ってしまいます。
また、社会保険料が減るということは、傷病手当金や出産手当金、育児休業給付金なども減ってしまいます。
そのため、これから出産をお考えの場合は、イデコのほうが良いかもしれません。
ここはちょっと計算が必要になるところですね。
他に判断するポイントとしては、信託報酬があります。
運用中に引かれる手数料のことです。
引かれる信託報酬の差が、将来受取る時の資産に大きな差となってあらわれます。
選択制DCとSBI証券の商品ラインナップを比較してみましょう。
そこから、信託報酬の低い商品が揃っている方を選ぶというのも判断のポイントです。
選択制DCとイデコは、いずれも60歳まで引き出せませんが、老後資金を強制的に貯めれるメリットがあります。
NISAも併用すれば、より効率的に貯蓄を増やしていくことができますよ。^^